葬儀の後は、食事をしたりお酒を飲む場が設けられるのが一般的です。これは昔から続いている日本文化の一つで、現在も受け継がれています。たとえば、通夜振る舞いといって、お通夜の後に遺族が振る舞う食事があります。
通夜振る舞いは、魚や肉を含まない精進料理のような料理と、お酒が振る舞われるのが一般的でした。でも、現在はオードブルなど、参列してくれた人が気軽に食べることができる料理が用意されることが多いです。もしも通夜振る舞いをいただくことになったら、30分から1時間ほどで食べ終えて、宴会のようにだらだらと長居しないように気を付けましょう。
また、食べたりお酒を飲みながら故人の思い出話をするのもよいでしょう。ただし、大きな声で笑ったり、亡くなった原因を遺族に尋ねるといった行為はマナーに反します。また、仕事の話をしたり、その場で名刺交換をするなどの行為も遺族に対して失礼にあたりますので気を付けましょう。
ちなみに、声を掛けられたら通夜振る舞いに応じるのがマナーなので、たとえ一口でも口をつけましょう。ただ、どうしても都合が合わない場合は、遺族に一声かけてから静かに退席するのがマナーです。また、お通夜の後だけではなく、法事を行った後にも食事をする機会があります。
法事の後は、故人の遺影と位牌の前に出席した人たちと同じ料理をお供えし、故人の思い出話をはじめ、様々な話をしながら過ごすのが一般的です。