葬儀が終わった後に行われる会食のことを精進落としと言います。参列者や僧侶を労うために行われる会食で、料理を用意するのが一般的です。最近の精進落としは、ひとりずつ華やかなお料理をお膳で用意するのが基本と言われています。
用意するお料理は、参列者の人数や年齢層など、お店としっかり相談したうえで決めれば、年齢などを問わず、誰にでも喜んでもらえる食事になるでしょう。ちなみに、精進落としにもマナーがありますので、喪主になった場合は参列者や僧侶に対して失礼がないように、事前に頭にいれておくようにしましょう。
まず会食が始まると同時に行うのが喪主の挨拶です。そして、お酒のお供えを故人の位牌の前に置き、参列者の方々にお酒を注いで回ります。そして、僧侶の掛け声で献杯を行ってから食事に入ることができます。お料理を食べながら生前の故人との思い出をみんなで語ることは、故人への最大の供養になると言われています。
悲しみの中、ひと時の間楽しく思い出を語り合う時間を大切にしましょう。また、参列者として精進落としに出席した場合は、お酒が出ている場合は飲み過ぎないようにしたり、ダラダラと時間をかけすぎる食事を控えるようにするのがマナーです。
お葬式の後に予定が入っていて会食が無理なときは、事前に伝えると自分のお料理を折りに詰めて持たせてもらうことができるので、遺族に一言伝えておくとよいでしょう。